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【仁王くんと福士くん】


「のぅ、福士」
「……な、なんだよ」
「お前さん、俺にも慣れたらどうじゃ？」
「え、慣れてる、だろ…」
「目が泳いでるぞ。そんなに俺が苦手なんか？」
「う、だ、…だって」
「ほれ、仲良くしてくんしゃい」
「ひっ、か、肩を組むなああぁ…」
「俺は福士とオトモダチになりたいんじゃ」
「ち、近いよ近いよ顔近いよ」
「おうおう真っ赤になって。可愛いねえ」
「かっ可愛いとか言うなよ！」
「満更でもなかろ？」
「んなことねえっ」
「――『可愛いな』」
「！！！！？」
「どうじゃ、なかなかのもんじゃろう、真田の声。――『福士、可愛いぞ』」
「やだやだやだっ、やめろよおっ」
「ははっ、愉快なり」
「俺は愉快じゃなあああい！！！」
「『こら、おとなしくせんか、俺の可愛い仔猫ちゃん…』」
「ひやあああぁ！真田そんなこと言わねえええぇ！」
「『福士…』」
「助けて真田ああああぁ！！」
「…………放してやれ仁王」
「プリッ」
「真田ああぁ…！」

――そそくさと真田の背中に隠れる福士(笑)